算数「規則性の問題」娘に立ちはだかる低学年的アプローチからの脱却

娘は自分が規則性が得意であると思っています。
しかし、私はそう思っていません。(娘には言いませんが)

なぜそう思っていないかというと、娘の解法に問題があると考えているからです。娘は規則性の問題を基本的に「気合い」で処理します。つまり、全部書くわけです。まぁある意味凄いとは思いますが、サステナブルな解法ではありません。小学校三年生くらいまでは気合でこなせる規則性の問題がほとんどですので、娘のようなアプローチでも正解にたどり着くことができました。きちんと書き出すことができれば自ずと正解にたどり着きます。確かに、正解するという事はきちんと規則を把握したうえで正確に書き出すことができているので良いとは思います。しかし、私はそのようなアプローチからそろそろ卒業して次のステップに進ませたいと思っています。

今週のサピックスは規則性の単元でしたが、簡単な問題はもちろん気合でも解けますが、難易度が上がると気合では立ち行かなくなり娘も授業中に躓いていた形跡が解法から見られます。
実際の入試問題もそうですが、規則性の問題は基本的に(1)~(3),(4)までの複数の小問で構成される問題が多く散見されます。つまり誘導問題です。私はこの誘導問題は特に規則性の単元においては非常に重要な考え方であると考えています。というのも、(1)(2)あたりで具体的なパターン(例えば5番目の数字は?、10番目の数字は?)により解放の糸口を提示したうえで、(3)(4)でその糸口を元に「具体」→「一般化」の手順によるアプローチを要求してきます。つまり、高校生の時に学習する数学的帰納法的アプローチの小学生バージョンです。

この「具体」から「一般化」のアプローチというのは算数や数学に限らず様々な学問、ひいては日常社会においても実践的な思考アプローチであると常々考えておりますので、娘には是非この思考回路を強化してもらいたいと考えています。

さて、昨晩サピックス帰宅後に規則性の問題を1問やったときの私と娘の会話です。

娘「(3)の問題、全然検討がつかないからどうやるか教えて」
私「(1),(2)はどうやって解いたの?」
娘「全部数えて解いたよ」
私「OK。このやり方はこれで間違ってないよ。でも(1)(2)の問題は(3)のヒントになってるんだよ。というか、これから先は(1)(2)といった前の問題が後ろの問題のヒントになると思って解くことが大切になってくるんだよ。気合で解いて正解まで行ったのは確かに凄いよ。でも、実はこのやり方は近道に見えて遠回りのやり方なんだ。」
娘「いや、私のやり方が近道だから」
私「とりあえず、(1)(2)を計算式で解いてみてごらん?」
娘「それ逆に面倒くさくない?」
私「いや、最初は面倒くさいかもしれないけど慣れると思うよ。このアプローチで行かないと(3)も気合でやるって話になって、すごく大変になるよ?」
娘「式でやるのムリムリムリ」
私「じゃあパパが式で解いてみせるから、今日のところは見ててごらん」
娘「いや、式でやるのは嫌だ」
娘「見てるだけでいいから」
娘「無理」

・・・失敗に終わりました。今日こそは一歩前進して見せます。


いずれにせよこのアプローチができるようになる時が、娘の算数能力が次のステージにステップアップする時だと私は見ています。

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