怠けているように見えて、子供なりに最大限頑張っていると思う。

私は日頃から金融市場に身を置いています。金融市場の世界では目の前で起こっていることこそが全てです。「こんなはずじゃない」「こうなるはずだ」というのはあり得ません。それはそう考えている人間の方が間違っている可能性が非常に高いというわけです。例えば日経平均が今後1か月で上がると予想してる人がいるとします。しかし現実には一か月後に日経平均が下がったとします。その人は「いや、これは金融市場が間違っている!日経平均は上がるはずだ」と考えがちです。しかし、これは誤った考え方です。予想と反する事象が発生する場合、それは予想に何か誤りがあったと考えるべきなのです。これを認めないと投資においては自分のお金を減らすことに繋がります。

私はこの考え方を娘の中学受験にも適用させています。だから「自分の娘はまだまだできるはずだ」「娘の成績はこんなもんじゃない、ここから上がってくるはずだ」と考えることは絶対にありません。現実に起きていること、それこそが唯一の真実なのです。娘の成績が思ったように振るわないのであれば、それが娘の現在の実力だと考えています。謙虚にそれを受け止め、その実力を所与としたうえでそこから具体的に何をしていくべきなのかを考えることにしています。「いや、本当は偏差値60くらいとれたはずだ」なんて考えは持ちません。もちろん子供は極めて感情的な生き物です。その時の調子によってパフォーマンスは著しく変化します。したがって、2,3回くらいのテスト結果の平均値あたりが真の実力だと考えています。

これは日常の勉強においても当てはまると考えています。例えば普段の勉強で気が散ってしまったり、なかなか勉強に集中できなかったり、問題を解くスピードがゆっくりだったとしましょう。これは子供が怠けているわけではなく、本人なりに全力で頑張った状態でのアウトプットだと思っています。親から見て「全然集中してないじゃん!」と思う事は多々ありますが、それが子供なりに頑張った結果なんだと思います。娘もしょっちゅう勉強中に消しゴムのカスで遊んだり、ぼーっとしたりして私が想定しているよりも課題の処理に時間がかかる事なんて日常茶飯事です。でも、それが娘なりに頑張った結果、娘の実力だと理解することにしています。見かねて「早く終わらせた方がいいんじゃないの」という事もありますが、娘もそろそろ5年生になりますのでそこら辺の時間の管理も含めて自分ですべきだと思っています。だから私からあまりいろいろと指示を出すことはあえてしないようにしています。なぜならば娘の性格を考えると、全部ひっくるめて娘なりに頑張っているのではないかと推測しているからです。

現状の娘の日頃の家庭学習の状況を鑑みるに、私の目から見てサピックスの中で「準上位層」くらいの実力というところは小4の時から変わっていないと思います。それは学習量と学習の質、学習時間の長さから導き出せます。上位層になればなるほど学習量が多く学習の質も上がり、それがいま確保している学習時間内で完了するはずだと思っているからです。学習時間で言えば平日平均4時間、休日平均6-7時間といったところ(調子が悪いとその1.5倍くらいかかります)なので、短くもなく長くもなくといったところですが、その時間内に処理できる量と質がいまいち高くないと思っています。でもこれは娘が今持っている実力で最大限頑張った結果として起きている現実なわけです。「もっとがんばれ」なんて娘に言うつもりはありません。まずは娘の頑張りを認めた上で、ちょっとづつ同じ時間内でこなせる量と質を高めていくようにサポートしていくのは私の仕事です。

仮にこれ以上どうしても量と質を高められないとしましょう。それが娘の限界点になります。どんな現実でも娘の頑張りを認める姿勢だけはキープするようにしています。ただ、受験本番まであと2年弱もあります。引き続き私が今できるサポートに集中していきたいと思います。

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