金融パパが本気で過去問解いてみた(2023年桜蔭)

新年明けましておめでとうございます。2024年が中学受験生に関わる全ての子供達にとって素晴らしい一年となることをお祈りします。

娘は年末年始と親戚と過ごしており、みんなで桃鉄をやったり、サッカーをしたりと夢のような日々を送っています(笑)しっかりとリフレッシュできているようで何よりです。

さて、私は娘の伴走から解放されている束の間を利用してやりたいことがありました。それは実際の入試問題を私自身が解いてみるということです。正直親が入試問題を解く必要なんてないのかも知れません。しかし、私にとってはこれが最初で最後の中学受験です。しっかり体験しておきたいという気持ちが常にあります。また、2年後に娘がどれくらいの地点に到達するする必要があるのかを今のうちから把握しておくことで、娘の相対的な位置というものもさらに鮮明に見えてくるような気がするというのも過去問を自分で解いてみたいという理由の一つです。

どの学校の過去問を解くか考えた時に、「やっぱり一番難しいところがいいだろう」と思いました。しかし、開成や聖光の問題に取り組んだとしても娘には縁のない学校ですので、まずは桜蔭の過去問を解いてみようと決めました。年末に過去問集を本屋で買い、昨日解き終えました(2023年度の過去問です)。それでは私の結果と感想について書き留めておきたいと思います。

【過去問を解くにあたっての前提条件】

①算数については小学生の技術のみを使い、数学の技術は使わない。

②理科・社会は事前予習無しだが、手加減はせずに解く。

【4教科合計点:208点/320点】

桜蔭は合格最低点を開示していません。世間一般で語られている情報によると60-65%程度の得点率が合格最低点なのではないかと言われていますので、私の得点率は合格するかしないかギリギリのところなのかと思います。よくわかったのは、サピックスの問題構成の延長線上に桜蔭の入試問題がある(いや、実際はサピックスが入試問題を研究した上でカリキュラム作成をしていると思いますが)ので、桜蔭の問題を解いてもあまり違和感を感じませんでした。「日頃学んでいることと、社会で実際に起きていることを結びつけて考える能力」これを桜蔭が求めていることはよく伝わってきました。これは小6に「重大ニュース」をはじめて読んで身につけるレベルの表面的な知識ではありません。時事ネタだけでなく、芸能・スポーツ・芸術といった多岐にわたる情報を息を吸うように吸収し、またそれに対して自分なりに咀嚼することを日常の中で自然にできるレベルが求められていると感じました。

【算数:68点/100点】

算数の問題を解いて一番強く感じた感想は「重くて苦しい」です(笑)正直100点満点取れるだろうとたかを括っていたのですが、一部解き方が時間内では思いつかない問題もありました。しかし、それ以上に計算が苦しい・・・サクッと解ける問題なんて1問もありません。とにかく計算負荷が高い。普通分数計算でも約分できたり、最後の最後は綺麗な数字なるとかあるじゃないですか。桜蔭の問題にはそれが全くない。とにかく約分できない状態で答えまで突き進む必要があります。「これ合ってるのかな?」そんな気持ちのまま最後の問題まで行きます。計算負荷が高すぎて私自信途中で心が折れそうになりました(笑)問題が解けた時の爽快感なんて何もありません。ただただ気持ち悪さだけが残ります。「耐える算数」というのがしっくりくる表現でした。ただ、めっちゃ難しいわけではありません。

【国語:70/100点】

文章は相当長い。論説文で要求されるのは大人と同じレベルの背景知識です。「これを50分で解き切れるの!?」問題を見た瞬間の私の感想です。設問も文章の本質に迫る骨太の内容です。まず思ったのが、読解技術の習得もさることながら、背景となるテーマつまり「今世の中では何が議論されているのか」といった観点が事前に必要だということです。これがあるかないかで問題の難易度がだいぶ変わるなと思いました。これは今まで持たなかった視点です。多岐にわたる様々な論点について知っておく必要があると思いました。あとは速読。大人でもそうそう早めに読み進める必要があります。今はまだ速読は必要ないと思いますが、受験終盤ではそのような技術も習得する必要があるかも知れません。

【理科:40点/60点】

計算問題含めて、決して難しくはありません。もちろん私が覚えてないから解けない問題もたくさんありましたが、ちゃんとサピックスでの内容を理解し続けることができれば無難に点数は取れるでしょう。物理・生物・化学・地学満遍なく出題されます。おそらくですが、理科では差が開かないと思いました。逆に理科を落とすと本番では命取りだと思われます。

【社会:30点/60点】

時事ネタに引っ掛けて、地理・歴史・公民がバランスよく出題されます。一部難しい問題も出題されますが、多くは基本的な問題かと思われます。上記でも述べたとおり「日頃学んでいることと実社会との結びつけ」が非常に問われる問題設計となっていますので、この意識は今後必要となるでしょう。社会も理科同様差がつきにくい科目かと思います。

ということで各科目について見てみましたが、桜蔭の理科・社会はきっちり70%近くの得点率(もしくはそれ以上)取りに行くことが求められます。逆にここで点数を失うことは合格するためには許されません。結局のところ国語・算数でどれだけ点が取れるか、これで合否が決まるんだと思います。

今回桜蔭の過去問を解いたことで、日頃の学習に活かせそうだと思いました。私自身新たな気づきを得られました。一方で、私は娘に桜蔭を受験してほしいわけではありません。そのレベルに到達するかわかりませんし、もっといい学校があるかも知れません。女子最高峰の問題を知っておくことでゴールまでの距離感・中学受験が子供達に何を求めているのかを早いタイミングで知りたかったというのが目的です。

本日もお読みいただきましてありがとうございます。

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