そもそも「先取り学習」に何の意味があるのだろうか

娘は算数について約1年間の先取り学習をしています。(現在小学4年生で、小学5年生の算数を学習中)

先取り学習をさせている理由は中学受験というストーリーの中において、できる限り娘にとって有利な形で受験生活を過ごさせたいという気持ちと、最大の目標である今後出てくる志望校への合格の可能性をできる限り高めてあげたいというものです。以前のブログでも書いた通り、先取り学習は受験生活において優位な結果をもたらす可能性は高いと思います。だから、可能な限り先取り学習はしておいたほうが良いと思います。ただし、先取り学習は相応のストレスを子供に与えるので先取り学習ができる子どもとできない子どもがいるのではないかと思っています。一つ付け加えるべきなのは、先取り学習ができない子どもだからといってその子が優秀であるかどうかとは別の次元の話だということです。したがって、先取り学習が難しければそれは別に悲観すべき事項ではないと思っています。

また、中学受験後に始まる大学受験への道のりにおいても私立の一貫校は当然のこと、東大合格者数で圧倒的な実績を誇る鉄緑会なんかは相当な先取り学習を通して中学受験同様有利な展開に持ち込んでいます。(中学受験の進学塾が先取り学習に対し否定的であるのに対し、大学受験の進学塾が先取り学習に対して肯定的なスタンスを取っているのは非常に興味深いです。)

私はたまに考えることがあります。「そもそも先取り学習って長期的にどれくらいの意味があるんだろうか」と。確かに受験生活を有利に過ごせるので、先取り学習ができたほうができない場合に比べてより高いレベルの学校(中学、高校、大学)に進学できる確率を高めるでしょう。(あくまでも確率の話ですので、別に先取り学習をしなくても十分に高いレベルの学校に進学できる子どもも相当数いるのはあたり前の話です。)しかし、大学以降の学問の追求については「先取り」という考え方はありません。基礎的な理論を学習した上でより最先端の理論にキャッチアップしていき、学士以上の場合においては自分なりのオリジナリティを出していくということが求められます。先ほど先取り学習と優秀さには多少の相関性はあるものの、別に先取り学習をしてこなった人たちについても大学以降十分なパフォーマンスを発揮できるのではないかと思っています。

このように考えると、受験のために先取り学習はやっていますが、一方で個人的には「何だかなぁ」とどこか冷めた考えを持ってしまっているのも事実です。受験がなかったらおそらく先取りなんてさせてないでしょうし。(もちろん、娘の能力が高くてどんどん先取りさせてあげたほうがフィットするなら話は別ですが。)

この先受験がさらに過熱していくと、この「先取り学習」もさらに加速していくのでしょうか?(例えば小学1年生の段階で小学6年生の学習をすでに終了していないとお話にならない時代が来るとか。)この「先取り学習」というものが受験システムの過熱さを象徴している気がしてなりません。

本日もお読みいただきましてありがとうございます。

よろしければ下記リンクにクリックお願い致します。

にほんブログ村 受験ブログへ
PVアクセスランキング にほんブログ村

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です