子供の「読めた」がいかに読めていないかが分かるエピソード

我が家では娘に毎日小学生新聞の1面記事を読ませたうえで内容の要約を口頭でしてもらうようにしています。
が、娘はまっっっっっったく要約ができません。2,3分で「読めた!」とは言いますし、分からない用語や読むために必要は背景知識を要するのであれば要約の前に解説してあげています。

昨日は「小学生のランドセルが年々重くなっている」という話でした。このトピックであれば娘も日々実感していることですし、背景解説も必要ありません。
「読めた!」と豪語する娘に対して「じゃあどんな内容だったか簡単に教えて?」と問いかけました。すると即答で「ランドセルの話!」と威勢良い答えが返ってきました。「そんなのタイトルみりゃ分かるだろ!」と言いたいところですが、そこはグッとこらえて「じゃあランドセルのどんな話なの?」と質問。すると「う~ん」と悩んだ結果文章を読み上げる始末です。
この要約作業は当初毎日やる予定だったのですが、娘に読むために必要な背景知識等がないことが多かったために私の解説がメインになってしまい、要約させる回数というのは週に2,3回程度になっています。初めて2か月弱ですが、いまいち向上しません。毎日新聞を読ませているのは読解に必要な背景知識を吸収してもらいたいというところを今現在の最優先事項に置いていますが、あわよくば要約力も身に付けて欲しいと思っています。毎日小学生新聞の1面記事は文字量的にもサクっと読める程度ですので、要約作業の練習にはうってつけの題材です。

例えば昨日のトピックに関していえば、要約に悩む娘に以下のような問いかけをしました。
①今小学生のランドセルに何か問題が発生しているって書いてあるけど、どんな問題なの?
②その問題が発生する理由はいくつか書いてあるけど、全部言ってみて?
③その問題を解決するために文部科学省はどんなことをしたの?
④結局文部科学省が出した案はうまくいかなかったみたいだけどなんで?
⑤文部科学省の案が失敗した代わりにどんなことを地方自治体ではやろうとしてる?
要約のポイントに沿った問いかけです。上記問いかけが一通り終わったところで、「じゃあ今までのポイントを全部つなぎ合わせて説明してごらん」という形で要約作業を完了させました。

しかし、子供の「読めた!」という言葉がいかに信憑性に欠けているのかが、内容の問いかけによって良くわかります。「読む」という概念がまだまだ娘の中に浸透していない証拠です。この要約作業については今後も粘り強く続けていきたいと思います。成長スピードというのは直線ではなく、階段状になっているのではないかと考えています。つまり、「停滞」→「覚醒」→「停滞」→「覚醒」「停滞」→「覚醒」の繰り返しです。算数ではすでに何回か「覚醒」の局面を目の当たりにしています。国語については漢字では今年の「3月」ころにプチ覚醒がありました。この「読む」作業についてもきっとどこかで「覚醒」する局面があると信じて忍耐強くその時を待ちたいと思います。

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