深い洞察力が試されるサピックスの社会

周りにサピックスに通学させる先輩家庭がいたために、サピックスの社会は非常に難しいとはなんとなく聞いていました。聞いてはいたものの、どんな感じなのかというのは全く想像もつかずに四年生まできました。

四年生になり社会が始まるとその意味がどんどんわかるようになりました。確かに一問一答のようなタイプは知っていて当たり前というか、そこらへんの知識はあまり相手にされていない感じが伝わってきます。娘も社会の授業では先生から「言葉を知っているだけだとこの先点数取れないからね!」と口をすっぱくして言われているそうです。とはいうものの、私自身中学受験時には社会の詰め込み学習というのは当たり前でしたので、なんとなくその癖が抜けずに娘にはとにかくテキストに記載されている単語を覚えてもらっています。ただし、デイリーチェックではそこらへんはあまり重点的に聞かれません。むしろその背景について質問されます。

この春期講習でもそれを痛感することがありました。社会で畜産業の単元があったのですが、テキストの中に「松坂牛」や「神戸牛」について書かれているページがありましたので、娘はそうした言葉については覚えていました。しかし、デイリーチェックで出題されたのは「外国産の輸入肉に対抗するために日本の畜産農家がやっていることは?」という聞かれ方をしたのです。これはいくら単語を覚えても解答できない問いです。しかし、ブランド牛の名前を覚えるよりも重要で本質的なポイントであると思います。したがって、もっと「なぜ?」という視点を持ち続ける必要があるのだと思いました。一問一答的なことについてはテキストにマーカーを引けばいくらでも覚えることはできますが、テキストを読んで内容を理解できたとしてもおそらく上記のような設問には解答することは難しいと想定されます。今後娘が一人で学習していくにあたってどのようなサポートができるのかを考えた時に、まずできることはテキストを私が読んだ上で「なぜ?」と考えるポイントを箇条書きにしてそれを娘に記述してもらおうかと考えています。(もちろん解答はあらかじめ私の方で用意して、解答した後に娘が採点できるようにしておく予定です。)例えば、この春期講習では食品についてたくさん学習しました。「なぜ東北地方では米が盛んなのか?」「なぜはや作り・おそ作りをする必要があるのか?」「外国から食料を輸入することの良い点、悪い点はなんなのか?」このようなポイントについていろいろな角度から質問してあげることで、物事に対する深い洞察力が身についていくものと思います。

おそらく今後サピックスの社会は本格的に難化していくことが想定されます。もちろんそのための対策でもありますが、一般社会への深い洞察力は世の中に対する理解にも一役買ってくれますし、確実に娘のためになることでもありますので、明日以降しっかり強化していきたいと思っています。

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