「勉強の仕方」を教える日々
よく受験界隈では「自走が重要」と言われています。「自走」とは「自分で学習ができる状態」をことを意味しています。この能力は受験にとどまらず社会に出ても必要な能力です。私は会社のなかでは中堅社員という感じですので、若手に業務や知識を教えることが良くあります。数いる若手社員のなかでも優秀な人間はやはり「自走」ができます。つまり、いちいち教えを乞わなくても自分で学習ができます。手取り足取り教えてもらう事でできるようになることもあるとは思いますが、やはり自走ができる人間は最強だと思います。そうしたことを日々感じることもあり、娘にはぜひとも自走ができるようになってもらいたいと思います。この先ずっと必要になる能力ですので、別に中学受験本番までに自走ができなくてもいいと思っています。とにかく娘が社会に出るまでに自走ができるように育て上げるのが私が負っている大きな責務の一つであると考えています。
さて、この自走ですが、勝手に身につくものではないと思います。自走とは「勉強の仕方」であり、誰かに教えてもらわないと身につくスキルではありません。長い時間をかけてなんとなく勝手に体得していくことも可能ですが、わざわざ長い時間をかける必要はないでしょう。「分からない問題を教える」ことも大切ですが、「勉強の仕方を教える」というのも非常に重要だと考えています。
私は記録のために「日々の学習」をアップしています。科目毎にいろいろなタスクを娘に課しています。日々何をやるかを考えているのは私です。娘自身で自分に足りない部分を考えてそれを充足するに足るタスクを考えるのは今のところ難しいとみているからです。その前に、私が課したタスクを自習できるかどうかを毎日試しています。例えば「漢字」「語彙」「地名」「季節の図鑑」など暗記が必要な項目については「暗記の仕方」というものをしつこく教えています。私は暗記学習については基本的に「エビングハウス忘却曲線」に基づく手法を娘に教えています。つまり、今日暗記したものを一週間後にもう一回自習して忘れた部分に付箋を貼り、数週間後にさらにもう一回自習して忘れた部分に付箋を貼り、、、というループを何回か繰り返すことで長期記憶の定着を図るものです。私自身も学生時代似たようなやり方で効率的に暗記学習ができていましたので、基本的には娘にもこの手法を踏襲させています。これも「勉強の仕方」です。教え込むことでできるようになります。あとは、「問題演習→自分でマル付け→間違えたところを理解する」というサイクルも簡単に身につくものではありません。これもくどいくらいに教えています。最近はちょっとずつできるようになりましたが、それでも気を抜くと●×を付けただけで終わらせることもあります。「勉強とは自分の知らないこと、分からないことを知ったり分かるようにすること」という当たり前のことをとにかく粘り強く教え込んでいます。
上記の「勉強の仕方」はまだ娘に定着していないこともあり、すべての項目についてきちんとやっているかを毎晩チェックすることにしています。したがって、手取り足取り勉強を教えているようで、実はほとんどの時間を「勉強の仕方」を教えることに時間を使っています。この作業が定着してきた段階で、次のステップとしてちょっとずつ自分でタスクを考えていくステージに進んでいけたらと考えていますが、まだまだそこまではいきませんのでもしかしたら中学受験終了までにそこまでたどり着かないかもしれません。その場合は娘が中学生になっても継続し、「学習の独り立ち」ができるようになる日まで付き合いたいと思っています。(ただし娘が私を遠ざけてきたらこれもおしまいです(笑)女子なので、いつかその日が来ると思っています。)
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