詰め込みを極力避ける情報整理方法(昆虫編)
私は子供のころから、目の前に起きている事象には必ず「ロジック」があるべきだとずっと考えていました。何でもいいのですが、例えばコップの水に絵の具の筆をちょっとつけるとどのように色が拡散するのかといったことや、植物はなぜ緑色をしているのかといった事柄についてのロジックをどうしても考えたくなります。中学受験でも大学受験でも数学の公式や化学や物理の現象、地理や歴史をやみくもに覚えるのがどうしても腑に落ちなくて、必ずその事象に至る「論理」を求めていました。(そうした考えが根底にありましたので、大学・大学院で統計学を専攻し世の中で起こる事象について数学で表現することを追求したことは必然だったと考えています。)
さて、娘の日頃の学習を伴走する時にもそうした考えが根付いていますので、何かをやみくもに覚えさせることには抵抗を感じています。
サピックス小4夏期講習の理科では序盤に生物について復習をします。生物の回は2回に分かれていて、1回目が無脊椎動物(おもに昆虫系)、2回目が脊椎動物についてです。サピックスのテキストを見てみると昆虫の分類として蛹のフェーズがある「完全変態」と蛹のフェーズがない「不完全変態」の今週が図と一覧で載っているのですが、分類に関する論理までは記載されていません。私的にはこれは不親切なのではないかと感じました。なぜならば、仮にテキストに載っている「完全変態」の昆虫を丸暗記したところで実際の問題でそれ以外の昆虫がでてしまうと分からなくなってしまうからです。丸暗記させることだけは何とか防ぎたいと考えまして、昆虫の生態について何か「ロジック」めいたものはあるかどうか調べてみました。
色々と調べてみるとやはり昆虫の生態にも「ロジック」のようなものがあることが分かりました。
まずは、昆虫を「目(もく)」に分けて大まかなグループの特徴についてつかんでもらいます。かなり雑ですが、娘が理解しやすいようにしてます。
【完全変態】
「甲虫目」:固い外骨格をもち、前羽も固い(後羽は膜質)
「ハエ目」:羽が2枚
「チョウ目」:羽に鱗粉がついているため模様がある
「ハチ目」:社会性昆虫であるケースが多く、巣を作る
【不完全変態】
「カメムシ目」:針状の口
「トンボ目」:巨大な複眼と棒状の体。だいたいトンボ
「バッタ目」:触角が長く、後ろ足の筋肉が発達しており跳ねて移動する
「カマキリ目」:だいたいカマキリ
「ゴキブリ目」:ゴキブリとシロアリ
上記のグループと特徴を把握したうえで、それぞれのグループに具体的な昆虫を仕分けていくとすっきりと整理することができます。
生き物の最大の目的は「種の保存」なので、それを脅かす要因への対策を理解する必要があります。その一つが「冬越し」です。寒さは種の保存にとってリスクとなりますので、各昆虫がどのような対策をとるかで冬越しの様子を把握することができます。ただし、グループごとに冬越しが統一されているわけではないので、別の観点が必要となりますが、原則として「どのようにして外気に触れないように過ごすか」だと考えています。
「土の中、水の中型」:カブトムシ、セミ、ホタル、トンボ(幼虫)、ゲンゴロウ(成虫)※トンボは例外たくさんあり
「草や落ち葉に隠れる型」:テントウムシ、アメンボ、タガメ(成虫)
「巣の中型」:ハチ、アリ(成虫)
「たまご型」:一部のトンボ、バッタ目、カマキリ
「さなぎ型」:ハエ、アゲハ、モンシロチョウ
一方で、いろいろ例外もありますがそれはいったん置いておいてとりあえず「整理箱」のようなものを頭に作ってしまえば、あとは個別の昆虫をそこに放り込んでいくだけですし、仮にテストで覚えていない昆虫が出たとしても上記のロジックからある程度可能性の高いところまで推測することが可能になります。
娘は昆虫好きですが、昆虫に情熱はありません。だからこそロジックをおさえて情報を整理して落とし込む努力をさせていきたいと思います。
最近植物についても上記のような整理をした方が良いかと思っていますので、植物については別の機会にまとめたいと思います。
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