中学受験と娘の幸せについて

私は中学受験がひいては大学・大学院への進学、自分がなりたい職業への就職につながった結果として充実で幸せな人生を歩めたと思っています。ただし、これはあくまでも私の人生であり、娘に同じ道を用意することで娘が幸せになれるかどうかは別の話です。娘は私ではなく別の人間ですし、私とは違う人生観を持つ可能性が高いです。したがって、私が幸せだと思うことが必ずしも娘にとって幸せだとは思っていません。

従って、娘を幸せにしたいから中学受験をさせているわけではありません。何が娘にとって幸せなことなのかは私ではなく娘自身が考えるべきことだからです。以前から申し上げている通り、私が娘との関わりにおいて重視していることは親として娘の選択肢をできる限り増やしてあげることです。人生において選択肢が多い方が少なくとも幸せになれる確率が上がるからです。(あくまでも確率なので、選択肢が増えたからといって幸せになれるかどうかを意味しません。)

我が家の中学受験はどちらかといえば本格的に取り組んでいると考えています。家庭学習量も非常に多いので、娘自身もタフな毎日を送っていると思います。私は正直な所、娘がどこの中学校に進学しても良いと心の底では思っています。桜蔭に行ったから、女子学院に行ったから、娘が幸せになれるかなんて何も分からないからです。そうではなく、目先の目標に向かって全力で準備することの大切さを学んでほしいと思っています。だから「やるからには全力で取り組む」スタンスで臨んでいるのです。娘のこの先の人生がどうなろうとも、どんな場面においても全力で準備を怠らないというスタンスは極めて重要な姿勢だというのが私の考えの根底にあります。

人生の選択肢を増やす上で一定以上の学歴は大切です。それも中学受験を取り組むインセンティブの一つになっています。ただし、学歴があっても人生がうまく行かないケースだってたくさんあります。私はまだ人生40年そこそこしか生きていませんが、さまざまな人の人生を見てきて思うのは、「生きるためのエネルギー」の高さが幸せと強い相関があるのではないかと思っています。だからこそ、娘には一生懸命にかつエネルギッシュに生きてほしいのです。我が家にとって中学受験はそのとっかかりになると思っています。

私はこのブログで「娘がアルファクラスかどうかにほとんど興味がない」と申し上げています。変な話かもしれませんが、サピックスで良いクラスに入ることがサピックスに通わせている目的ではないからです。サピックスに通わせているのはハードなスタンスで中学受験に臨むのに適した塾だと思ったからです。また、難関校に進学できるノウハウがあるからです。つまり、進学先の選択肢を多く持つことができるからです。詰まる所、2026年の2月に受験する入学試験で合格点を取れるくらいの準備ができるのであれば、その途中過程なんて正直どうだっていいのです。「テスト→苦手単元の洗い出し→家庭学習」。サピックスが推奨するこのサイクルにとにかく集中して日々準備をしていけばいいのだと思っています。

中学受験と娘の幸せについて私の取り留めもない考えを書き殴りました。正直矛盾していることもあるかもしれません。でも、私はただひたすら娘が幸せな人生を歩める確率を高めるためのサポートに徹しているだけです。確率を高めるだけなので、幸せになれるかどうかは分かりません。幸せに生きるかどうかは他ならない娘自身が決めることなのです。

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