社会の学習について(小5夏時点)

今日は社会についてです。


今現在娘はサピックスの社会で、各地域のまとめを学習しています。サピックスでは夏休み一杯まで地理を学習し、その後日本史に移行します。そう考えると、地理を学習するのもあと2か月強程度となり、いよいよ娘の地理学習も大詰めに差し掛かっていると言えます。他の科目でもそうですが、サピックスでは同じ単元について何周も何周もスパイラルで触れていきます。改めて触れるたびに情報の粒度が細かくなっていきますので、情報量は増大していきます。個人的にはこの手法は子供にとってムリなく詳細な知識を定着できるという意味で良い方法だと考えています。

小4の時は情報量もそこまで多くなかったこともあって、社会というのは気楽な科目でした。

しかし、小5になってからは覚えたり理解しなければならない情報量が大幅に増加しますので、それなりに負荷が高くなってきます。


以前も実感したのですが、社会については算数のような先取り学習は不要だと思っています。(特に地理については)小4の時も思いましたし、今もそう思っています。何も知らなかった私は娘が小3の時に県名や県庁所在地だけでなく、地形や市の名前も白地図トレーニングを使って習得させようとしていました。今思うと、本当に時間の無駄だったと思います。特に細かい知識は小5になるまで必要ありませんし、早く習得したところで、あっという間に忘れてしまいます。また、細かい知識は小5くらいになった方がそれまでに学習・体験したさまざまなものとリンクさせて容易に習得できるようになります。したがって、社会の場合は特に「学び時」というものを意識してあげた方が良かったかなと思っています。

一方で、小3、小4の時に暇さえあれば娘と日本各地を旅行したことは今振り返っても本当に良かったと思っています。特に低学年じゃなく、中学年の時がゴールデンタイムだと思います。松江で眺めた宍道湖、坂出で眺めた瀬戸大橋、越後山脈のトンネルを抜け出したときの雪景色、雄大なサロマ湖、JFEの千葉製鉄工場見学…。挙げだしたら枚挙にいとまがないですが、これらの体験は間違いなく今の学習に役立っています。社会のドリルやらせる暇があったらもっといろんなところに連れて行けばよかったと思っています。「日本をイメージできるようにできる」ということは中学受験だけでなく、娘の人生にとっても間違いなくプラスの影響を今後及ぼしていくと思っています。

よく最近の社会の問題では知識ではなく思考力が試されると聞きます。確かにそうなんだと思います。ただ、思考力というのは知識の上に成り立っています。あふれんばかりの情報量を吸収してこそ深い思考力が社会では身に付くと考えています。したがって、詰め込み学習というのは思考力を伸ばすうえで必要不可欠だと割り切ることで、日々頑張って知識を詰め込んでいます。大学受験の社会も基本的には同じだと思っていますが、一通り詰め込み終えると不思議とそこには思考力がついてきます。知識があるからこそいろいろなことを頭の中で考えることができるようになるわけです。そうした考えもあり、いきなり思考力系の問題をゴリゴリ解かせても基本的には効果が薄いと思っていますので、一問一答的な知識の詰込みを重点的に日々の学習では実践しています。ただ、何度も申し上げますが、知識の詰込みのスムーズさには体験の有無が大きく影響することは間違いないと思っています。

社会は算数・理科とは異なり、問題のパターン化が難しい科目です。「この問題パターンが苦手」といったことは社会においてはありません。社会の成績を決めるのは知識量です。もちろん多くの問題を解きこなしていくことでそれらの知識を「実際に引き出す」ということができるようになります。知識は実際に使わなければあっという間に劣化してしまうからです。ただし、現時点においてたくさんの問題演習をこなすことはそこまで重要ではないと思っています。したがって、私が口頭で問題を出してあげたりするなどして娘が習得した知識を引き出す機会を作るように意識しています。

知識を身に着ける過程はどうしても丸暗記に近くなりますので、子供的にもツラいものがあります。私も身に覚えがありますので良くわかります。しかし、そこを抜け出すと持っている知識を活用していろいろと思考できる楽しいフェーズに入ります。そこも身をもって体験しているからこそ、丸暗記頑張ってもらいたいです。

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