初めて方程式を教えた日

私が方程式の本質をようやく理解できたと思ったのは大学での数学の授業だったと記憶しています。

「写像」という概念について学んでいた時に、方程式とは「変数」を変換する「箱」のようなものだということを知りました。その後大学3,4年、大学院にて金融数学や統計学の研究をすることになるわけですが、方程式とは目の前に起きている現象を数式で表現したものであることを体感することになります。自動車に例えるならば、アクセルをどれくらい踏むとエンジンの回転数がどのくらいになるのかというのはまさに方程式の考え方です。この感覚を持てるかどうかは数学の感覚養成には極めて重要だと感じています。

上記のような体験があったため、私は娘に正しく方程式に触れる機会ができるまでは絶対に方程式に安易に触れさせたくないという考えを持っていました。小学3年生の時に公文算数を退会させたのも、公文にでてくる方程式のアプローチがあまりにも公文的でまったく本質に迫っていなかったことで、娘に間違った感覚を身につけてほしくなかったというのが理由です。

そんなこともあり、私は基本的に小学生は安易に方程式に触れるべきではないという考え方を持っています。娘にもこれまでは方程式を使わない方法で算数を教えてきたつもりです。

数日前からP算数オンラインでは「比例・反比例」の単元に入っています。比例・反比例はまさに方程式の出番であると言えます。武井先生も初めて方程式を使ったアプローチで授業を展開していましたが、私もそれは正しいと思っています。ついに私は娘に「方程式とは「変換箱」なんだよ」と教えることになりました。

ノートの裏面にうっすら落書きが見えるのは私がたまに面白おかしく算数を教える時の工夫です(笑)

今日初めて娘は方程式というものを知りました。そういう意味では記念日です。しかし、これから先方程式を安易に使わせるかというとそんなことは思っていません。あくまでも「小学生らしく」算数を解くべきであり、正しいアプローチで方程式を使う時以外は基本的に方程式は使わせないつもりです。

このさき娘がどのような学問分野に興味を持つのかは分かりませんが、多くの学問分野において方程式は必要不可欠な表現方法です。正しく使いこなせるようにしっかり教育しておきたいと思います。

本日もお読みいただきましてありがとうございます。

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