娘の社会科見学【22】 東京大学制作展2023
今日は娘と東京大学で開催されている「東京大学制作展2023」に遊びに行ってきました。
今年は「学術」と「芸術」の融合というテーマのもとに人工知能やその他様々なテクノロジーを駆使したアート作品の展示がされていました。大学に入って学問に触れるとわかるのですが、学問分野に境目というものは基本的に存在しておらず、クリエイティビティは常に学問と学問との境界線に存在することが感覚として分かります。私が専門としている金融一つとってみても、「金融×生物学」や「金融×社会学」といったようにある分野とある分野が融合したところに新しさというものが存在します。私はこのように既存に存在する概念を複数組み合わせることで成立するクリエイティビティに学生時代から魅力を感じていました。したがって、「学術」と「芸術」の融合というコンセプトには非常に共感を覚えます。
東大本郷キャンパスに着くとまずは工学部2号館へ。教員のトークセッションを聴講しました。トークセッションには秋田公立美術大学の先生でアーティストの山川先生、東京工業大学の佐藤先生、東京大学の筧先生が登壇されていました。
本制作展は筧先生が統括しているそうなのですが、もともと工学部としての展示をしていたところ、芸術家から徐々に声がかかり始め「テクノロジーと芸術の融合」を追求しはじめたとのことです。山川先生のコメントでなるほどと思ったのは、山川先生が以前教員をしていた多摩美術大学の生徒は絵を描くことには長けているものの、アイデアをテクノロジーで表現することはできない、一方で東京大学の生徒にはそれができる。同じ芸術でも全く異なるアウトプットになると。納得です。
トークセッション後は学生のアート作品を見に行きました。各作品学生が研究している技術を駆使して表現できる作品で非常に興味深かったです。最近の流行っぽくGPTの技術を応用している作品が多いかなという印象でした。例えば、こちらはAIで小説を自動生成したものです。機械のボタンを押すと20秒くらいであっという間に小説が生み出されます。
私は娘にぜひ新しいものを生み出す感覚を体験してほしいと思っています。「学術×芸術」はまさにその一例であり、これまで連れて行った美術展にはない体験が味わえたと思います。「芸術ってなんだろう?」そんなことを考えるきっかけにもなったと思います。東大生の方々にもいろいろとアート作品の裏側で仕掛けられているテクノロジーについて娘にも分かりやすく教えていただきまして、大変感謝です。
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