熱伝導方程式

最近娘はサピックスの理科で「熱伝導」という仕組みについて学習しました。昨晩の夕食時にひょんなことから熱伝導についての話になり、高校・大学になったら理科には数学の考え方がたくさん入ってくるという話をしてあげました。

私は今だに大学・大学院の時に研究した専攻分野(金融・コンピューターサイエンス・統計学)の論文やテキストを自分の部屋の本棚に保管しています。自分のキャリアの駆け出しのころは、業務の参考になったこともあり傍らに置いていたのですが、今は使う事もありません。それでも、なんとなく私が最も勉学に打ち込んだ頃の記録としてそばに置いているというくらいの位置づけです。金融の世界では、たまに物理学の考え方を応用することがあります。例えば株価の動きをアインシュタインが発見したブラウン運動だと仮定して、物事を思考したりします。このブラウン運動は水が入ったコップの中に花粉を落とした時に花粉が水中でどのような動きをするかという現象を方程式として表現したものです。また、熱伝導の考え方を応用することもあります。金融商品の値段の動き方を熱の伝わり方に似せて方程式として表現するという考え方です。したがって、熱伝導方程式に関する書物も私の部屋に置いてあります。夕食時に熱伝導の話が出たので、娘に熱伝導方程式を見せてあげることにしました。もちろん娘には方程式の理解なんて到底無理です。それでも、今サピックスで勉強しているこの熱伝導という考え方が将来何の役に立つのかの一つの参考にはなったのではないかと思っています。

小学校から高校・大学まで学習する内容というのはあくまでも「道具」です。私たちにはその道具をいかに使いこなして新しいものを生み出すのかについてのクリエイティビティが社会で求められます。私は子供の頃に常に「今自分が勉強していることが将来何の役に立つのか?目の前の学習は本当に意味があることなのか?」という疑問を抱いていました。そして、誰一人としてそれに対する納得のできる答えを提示してくれませんでした。そういった経験もあり、私は娘に対してはできる限り「今やっていることが将来何に役立つのか」を提示してあげたいと思っています。もちろん今サピックスで学習しているものは中学受験の為にやっている側面もありますが、他の方も言っているように中学受験なんての本当の本当にただの通過点にすぎません。(社会に出てみると、出身中学・出身高校なんて正直どうでもいい話になります。)娘には常にその先を見据えてもらえるような話をしていきながら、目の前のことに興味や関心をもってもらえたらなと思っています。

本日もお読みいただきましてありがとうございます。

よろしければ下記リンクにクリックお願い致します。

にほんブログ村 受験ブログへ
PVアクセスランキング にほんブログ村

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です