「SAPIXの国語」を読んでみた

先日Amazonでたまたま見つけた「SAPIXの国語」という本が週末に自宅に届いたので、娘が寝静まってから読んでみました。

内容は小学3年生〜6年生に至るサピックスの国語の授業を取材したものです。小4の取材で取り上げられているのは、この夏の夏期講習で取り上げられた題材である「ふしぎな顔」と「くじびき」。私的にもこの2つの題材はこれまでのサピックス国語の題材の中でもトップレベルに味のある題材でしたので記憶にあります。

本の中ではこれらの題材を使ってどのように授業が進められていくかが描かれています。うーん、まぁサピックスに通わせている親からすると想定内の内容です。(当たり前か)5年生、6年生の授業進行も一通り読んでみましたが、これまた「そうだろうなぁ」と思うようなものばかりで、特段の目新しさはありませんでした。

最終章に「サピックスに学ぶ「国語力」のつけかた」がありましたので、「お、もしかしたら何か知見を得られるかも」と思い、期待して読み始めましたが、これまたいつもサピックスで指導を受けているばかりのものでした。備忘までに書き留めておきますと、国語力の養成には以下のポイントが効果的。

  • 家庭での会話が非常に大事。
  • 1にも2にも、とにかく「音読」。「音読」はすべての基礎である。
  • 徹底的に「書き倒す」書きまくることでしか成長はない。

はい、サピックスに子供を通わせている親としてはどれもやっています。ただ、1点だけ「なるほど」と思える部分がありました。授業中に何度も記述を修正して先生に提出してくる子で、最終的に正解に辿り着ける子とそうでない子がおり、両者の違いは「思考力の多様性の有無」だそうです。つまり、書き直す際にこれまでの自分の視点にひきずられたまま似たような解答を先生に持ってくるのか、一度自分の記述を否定した上で新たな視点を持って再構築した解答を先生に持ってくるのかが大きな差となるということです。これは娘にも共有しておこうと思いました。「自己否定→再構築」のプロセスは簡単なようで大人でも難しいです。だからこそ、少なくともその姿勢だけは意識させておきたいなと思いました。

本書は文章のあらすじや授業の進行に関する記述が非常に多く、正直サピックス講師に対してのもっと踏み込んだインタビューを期待していた私としては、肩透かしな感じでした。正味に読む部分も少なく、数時間で読了できます。

ところで、図書館で娘に稲垣栄洋の「弱者の戦略」という本を借りてきました。個人的に非常に面白い視点で描かれており、小学生にも読める文章表現であることから、一度娘に読ませてみたいと思っていました。娘に「次これ読んでみてよ」といったところ、「えー、つまらなさそう!」と一蹴されました(汗)こうなると読んでもらえません。とりあえず、夜の就寝時に私が読み聞かせしながら、娘と交互に音読をして読み進めようかと思っています。(せっかく借りたのでもったいないという気持ちからです(笑))

本日もお読みいただきましてありがとうございます。

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