バイエルン・ミュンヘンがU-10チームを持たない理由
先日、ドイツブンデスリーガの名門バイエルン・ミュンヘンが10歳まではユースチームをを持たないというブログを読みました。
バイエルンが10歳までのユースチームを持たないことの前提となる考え方として、以下の根拠が挙げられています。
- 子供の成長スピードには個人差があるため、その子の将来性を幼い頃から見出すことがそもそも不可能。
- 親が子供にかける期待を背負ってしまうことは健全な成長の妨げになる。
- 早い時期から競争環境に身を置く事は弊害でしかない。
我々親にとって非常に興味深い含蓄があります。私は「成長」のプロセスは学業においてもスポーツにおいても基本的には同じであると考えています。つまりバイエルンが掲げている上記根拠は基本的には我が子にも当てはめることができます。バイエルンは同時に「まずはサッカーを純粋に楽しめることがその後の健全な成長につながる」とも言っています。結局のところ、勉強についても全く同じです。「学ぶ事」を楽いと思えることがその後の健全な成長につながるわけです。
私は常々娘には「学ぶことは楽しいことだ」という姿勢の定着を身につけさせたいとブログの中で言ってきました。今もその考えに変わりはありません。一番大切なのは「学び続ける」ことだと思っています。学び続ける事さえできれば将来のどこかのタイミングで大化けするかもしれないですし、仮に大化けしなかったとしても少なくとも成長し続ける事ができます。また、そのことが娘が人生を幸せに生きることができる確率を高めてくれると考えています。
中学受験に突入すると、否が応でも競争環境にさらされます。しかし、私は過度に順位や偏差値といったものを娘に意識させないようにしています。(それでもクラス昇降で意識してしまうわけですが。)意識するのは私だけにして、それでもそれを娘にぶつけないようにしています。日々の学習成果というのは定期的に実施されるマンスリーテストや組み分けテストなどで試されますが、それはあくまでもその瞬間の状況を写し出す指標の一つでしかないわけですから、娘にはできる限りテスト結果に翻弄されずに「毎日淡々と学び続ける」という事を実践させたいと思っています。そのために、テストの前にいつも以上にぐわぁ~と勉強させてしまうことで「あーテスト終わったー!」感を出さないように意識しています。
究極的なことをいえば、娘には健康で幸せに過ごしてくれさえすればいいわけです。それ以上はある意味ただの追加的な事象でしかないでしょう。それを実現するために娘には「自分にとって何が大切なのか」「幸せに過ごすためにはどうすればよいのか」を考える習慣を身につけさせたいと考えています。もちろん、そんな甘い考えではこれから山場を迎えてくる中学受験は乗り越えられないかもしれません。それでも、親として忘れてはいけない事なのではないかと思います。
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