私がたどり着いた語彙の覚え方
国語の読解力を向上させるためには語彙力をつけることが必要不可欠です。読書をたくさんしても語彙力は自然に増えると思いますが、中学受験というコンテクストの中においては人工的な語彙力向上のためのブーストが必要となります。つまり、読書以外に語彙力をつける機会を積極的に作っていく必要があります。なぜか。現在の国語のトレンドは中学側(特に難関校)は子供達に「大人の視点」を強く求める傾向にあるからです。この大人の視点を身につけるためには大人が読むような文章を読みこなさなければなりません。つまり、我々親と同じくらいの語彙力を身につける必要があります。相当な語彙力がないと難関校で出題されるような長文を読解することはできないと感じています。したがって、受験生には読解練習に加えて別途語彙力の増強が求められます。
娘が元来国語があまり得意ではなかったこともありますが、低学年から意識的に語彙力を身につけさせるための工夫をしてきました。低学年の時は「言葉力1100」をやらせていました。今振り返るとこれはうまくいかなかったと考えています。少なくとも娘にはフィットしませんでした。ドリルに記載されている単語は優れているのですが、テキストの構成があまり良くなかったため書き込むだけではあまり定着しませんでした。
4年生になるとサピックスでは語彙力アップの副教材として「言葉ナビ」というテキストが配布されます。
この言葉ナビも言葉力1100同様、記載されている言葉は良いのですが、正直子供にとって覚えやすいレイアウトになっていないのではないかと思っています。とはいいつつもサピックスのテストで出題されますので、サピ生は有無を言わさず毎週覚えさせられます。
もっと良い語彙ドリルはないかと色々市販のテキストを探しましたが、今のところ井上先生の「必須語彙2800」と福嶋先生の「本当の語彙力が身につく問題集」が良いと思っています。言葉ナビと重複する部分も多いのかもしれないですが、難関校を受験するのであれば絶対に外せない語彙ドリルです。
ただしです、残念ながらどちらも単語や文が所狭しと敷き詰められており、子供が一人で覚えるには非常に不向きです。。。
私はこの数ヶ月、どうしたらこれらのドリルを子供が覚えやすい方法で進められるのか考え続けていました。そしてたどり着いた答えが「字の大きさ」でした。ノートの右半分に覚えてもらいたい単語を大きく書きます。そして左半分にその例文を貼り付けます。例文や単語の意味は文字が小さくてもOKです。とにかく覚えて欲しい単語をデカくします。
文字を大きくすればするほど娘の頭に入りやすことがわかりました。単純でしょうもない方法かもしれないですが、小学生にとってはこれが良いです。記憶が怪しい単語についてはふせんを貼って再度覚え直してもらいます。
この方法には一つ大きなデメリットがあります。「作るのが非常に面倒くさい」です(笑)私はアナログなことが苦手です。上記のように手書きで何かを作ることが苦痛で仕方ありません。でも、娘にとってはアナログだからこそ覚えやすいという事実があります。これをipadでやったら効率的には覚えられないでしょう。私は娘のために腹をくくることにしました。娘は1日に10単語ほど覚えていきますので、私は15単語ほど毎日つくり続けています。単語量にして数千です。先は見えません(涙)でも頑張ります。
別の方法でもしっかり語彙力を身につけられているお子様もたくさんいると思います。しょうもない方法かもしれないですが、娘にとってのベストソリューションは上記の方法でした。ぜひ1例として参考にしてやってください。
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