娘とハーバード大学を見学に行った時の話

コロナが流行する前、娘が5歳のときにニューヨークに旅行に行きました。

金融業界で働いている私にとってニューヨークは自分のキャリアのスタート時点であり、思い出の場所でもあります。一度娘とその地を訪れてみたかったというのが旅行のきっかけだったのですが、せっかく東海岸に来たのでついでにボストンまで行ってみようかということになり、ハーバード大学を見に行くことにしました。

現時点でもそうですが、どこの中学校に行って欲しいという希望を一切持っていないので大学のことなんて全く考えていません。娘には是が非とも海外の大学に進学して欲しいとも思っていません。当時もせっかくなので記念に一度見ておきたいくらいの気持ちで訪問しました。

さぞかしアカデミックな雰囲気で溢れているんだろうと思いきや、大学の雰囲気は正直日本の大学と大して変わらないと思いました(笑)せっかくなのでそこらへんを歩いていた学生何人かを捕まえて話をさせてもらいました。私が話をさせてもらった学生の半分くらいは奨学金の補助を受けているとのことでして、勉強は大変だけど楽しんでやっているとのことでした。その後カフェテリアでお昼を食べたのですが、カフェテリアでは中国人の女の子(おそらく体験入学をしている感じでした)が何人か必死に課題をやっていました。中国は受験が熾烈ですので、そのノリで米国の大学入学にも臨んできます。本当にそこに人生をかけている雰囲気です。米国の大学入学にはアジア人枠がありますので、もし娘が米国の大学に進学することになればアジア人間での競争になるんだろうなぁとぼんやり思っていました。

ハーバード大学を訪問して改めて思い出したことがあります。社会人になっていわゆる新人研修を受けるわけですが、私が最初に就職した会社はアメリカの金融機関でしたので、世界中で採用された同期がニューヨークに集められて研修を受けた後にそれぞれの配属先に散っていきます。研修では幾つかのグループに分かれてグループワークをするわけなのですが、同じグループには中国やインド、ヨーロッパやアメリカの大学や大学院を卒業した同僚がいますので、彼らとうまく協働しつつ彼らをアウトパフォームしていく必要があります。(ちなみに、私は社会人になるまで旅行以外で外国に行ったことはありません。)そこで私の本当のライバルは日本人なんかではなく日本人以外だったんだということを痛感しました。どこの大学を卒業したというよりかは頭脳一つで国際的な競争に突然さらされた気分です。(もちろん日本の難関大学を卒業しようが、外国人からすると「どこやねん!?」状態です。)

今私と娘が突っ込もうとしている中学受験は、言っても日本人のそれも同じ年の女子の中だけの競争です。社会に出てさらされる競争に比べてたら非常に小さな世界です。「ライバルはサピックス生」なんて言葉が巷では聞こえたりしますが、究極的にはみんなが将来日本を支えていく仲間だと思います。

なんかスケールの大きな話になりましたが、そんな視点を持ちつつ毎月のサピテストはしっかり頑張ってもらいたいです。(急に元の世界に戻りました(笑))


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