パターン認識や丸暗記学習をさせないための配慮
サピックスの春期講習も終わり、今週から通常授業が始まっています。
娘の学習を見ていると、理科の天体と国語の気持ちについては明らかな消化不良を起こしているので、しばらくは通常授業に加えて春期講習の復習を同時並行で継続する日々が続きそうです。
限られた範囲を繰り返し学習していくとそのうち解答を暗記してしまう状況になってしまいます。答えの丸暗記は実に厄介でして、その日の娘の学習を一通り帰宅後に見ると一見出来ているように見えてしまい、それが本質的な理解からきているのかもしくは答えの丸暗記からきているのか判断がつきません。ですので、与えられたタスクを一通りこなして頑張ったことは褒めつつも、基本的には疑いの目をもって娘の本質的な理解を確認していく必要があります。(特に見た目の出来が良いときこそ注意を払っています。)
例えば昨日は理科の月の満ち欠けの復習をしていましたが、新月の月の出・南中・月の入り時刻を正解していました。しかし、なぜ新月が12時に南中するのか、午後6時に月の入りをするのかを論理的に説明させようとすると説明できません。結局のところ反復学習によって答えを覚えてしまっただけであり、月の満ち欠けに対する本質的な理解はできていませんでした。また、国語の物語文ではある場面における登場人物の気持ちを「残念な気持ち」と正解はしているのですが、なぜ残念な気持ちになっているかを問いただすと結局これも説明ができませんでした。私は理解ができていない問題の反復学習については科目を問わず大切だと考えています。何度も繰り返すことで理解の定着がはかれると思に、正しい考え方を身に着ける機会になるからです。パターン認識や丸暗記というのは思考停止の典型例ですので、ほとんど応用がききませんし、学習というのは基礎の積み重ねの上に成り立っていますので、途中の積み重ねがおろそかになってしまうとその先の学習に大きな支障をきたすリスクをはらんでいます。もちろん暗記をしなければならないものもあります。物や場所の名前です。いくら原理・原則を学習したところで名前は覚えられませんので、ここについてはしっかり暗記作業をしてもらう必要があります。
この考え方は算数にも当てはまります。普段の学習においては別に正解にたどり着かなくても全然良いと思っています。それよりも途中の図や式がどうなっているのを重点的に確認することで、娘が本当の理解に至っているかをチェックすることにしています。問題の中には答えしか書き込まないようなものもありますが、そうしたものは必要に応じてどのような考えて解答に至ったかを説明してもらうようにしています。
しかし、この作業は非常に骨が折れます。日中一人でタスクをこなして一人でマル付け・間違い個所の直しをしてもらっているにもかかわらず結局との頃私が全てをチェックしてかないといけないからです。(こう書くと、会社で新人教育をしているときのプロセスと似ているような気がしてきました(笑))寝る前は娘と一緒に本をゆっくり読んだり、今日一日何があったかを話し合ったりとリラックスの時間にちょっとでも充てたいとは思っているのですが、娘が寝る時間ぎりぎりまでかかってしまう事もしょっちゅうあります。
確かに、学習の中で暗記をすべき部分・本質的な理解を必要とする部分の境目を見分けるというのは、小学4年生の娘にはまだ難しいのかもしれません。だからこそ私が学習方法をしっかり説明してあげることで「どうやって学ぶべきなのか」の感覚を今の内からしっかりと身に着けていってほしいと考えています。
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