中学受験生のための「金融教育」

サピックスの社会のテキストに日本の自動車工場がどこの国にたくさんあるかという世界マップが載っていた時のことです。

私「日本の自動車工場はなぜ北米・南米・東南アジアに多いと思う?」

娘「自動車が売れて金が儲かるから(即答)」

社会科の解答としては×ですが、金融マンの娘の解答としては◎をあげたいとおもいます。

私は普段金融業界で働いていますので、当然「お金」が商品になります。資本主義の世界の中心で働いていますので、娘にも「お金」というものを意識して成長していってほしいなと思っています。「お金」といっても株式投資やお小遣いの管理等いろいろな側面があると思います。お小遣いについては毎月500円お小遣いを上げてお小遣い帳をつけて管理をしてもらっています。一方で株式投資についてはまだ時期尚早ということで中学生以降に教えてあげようとは思っていますが、現段階では少なくとも資本主義のダイナミズムみたいなものは意識できるようになってほしいなと思っています。つまり「世の中のうごきの根本はたいていお金が動機になっている」という感覚です。

この資本主義のダイナミズムの最たる存在が「会社」というものだと思います。会社というのは営利組織ですので、一にも二にも「金儲け」をしなくては従業員に給料を支払ったり、そもそも会社として生きていけないからです。したがって、色々なトピックで触れていますが、娘にはこの「会社」というものの存在を強く意識してほしいと常々考えています。自動車の単元であれば、少なくとも日本・アメリカ・ヨーロッパの主な自動車会社は知っておいてほしいと思いますし、この間の単元は小売業の単元でしたので、身の回りのスーパーやデパート・コンビニはどの会社が運営しているのかくらいは習得してもらっていますし、さらにどういう仕組みでお金を儲けているのかを理解してもらいたいと考えています。これらのことは正直中学受験やサピックスのテストでは何の役にも立ちませんが、長期的に娘の人生には役になってくると考えています。

「サピックスの次は鉄緑会だ!」なんて話をよく聞きます。将来的に娘を鉄緑会に入れさせてみたいかどうかは現状全く考えが及んでおりませんが、少なくとも中高生になると勉強面以外の様々な活動を通して「どう六年間を過ごしたか」というのが大学生以降の生き方に大きな影響を及ぼすと考えています。娘にはこれからも勉強以外の面でもいろいろなことにチャレンジしてもらいたいと思っています。何かにチャレンジしてみようと思うときには上記のような考え方はきっと何かの役に立つのではないかと考えています。

娘とは普段「業界地図」を一緒に見るようにしています。この本は就職活動や株式投資を行う方々を主な対象としていますが、企業関係が非常によくまとめられている本なので小学生の娘でも楽しく見ることができています。これを使いながらいろいろな世界を感じてもらったり、ビジネスの仕組みというものをちょっとづつ理解してもらえたらなと思っています。

個人的には、あわよくば中学入試本番までに「私、ついにサピックスよりも儲かる中学受験塾のアイデア思いついた!」なんて言い出してほしいです(笑)

本日もお読みいただきましてありがとうございます。

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