サピックスはなぜテキストに「二十四節気」と「七十二候」を載せるのか?
新四年生の授業が始まって一ヶ月程経過しますが、サピックスのテキストを見てつくづく感じるのが「子供に身の回りのことについて徹底的に考えさせる」というメッセージです。
算数についてはさすがに身の回りのことを意識した問題というわけにはいきませんが、国語・理科・社会については常にそのメッセージで溢れています。しかも科目間が有機的に結びついていて、自然に科目の垣根を超えた考えを身につけられるような仕掛けになっています。私が中学受験をしていた頃にはこのような考え方はいっさいなく、とにかく決められた単元をひたすら理解して覚えまくるという流れでしたので、身の回りのことを意識するようなことは一切なかったような気がします。したがって、この違いに中学受験トレンドないしは今世の中で求められているものの変化というものを感じます。
さて、タイトルにも書きました通りサピックスのテキスト(理科)には必ず二十四節気と七十二候が記載されています。先生からはこの部分は毎週のテスト範囲ではないと言われていますが、私はサピックスが提供してくるものは基本的に完全マスターさせるのが重要だと考えておりますので、娘にはしっかり二十四節気と七十二候を体得してもらいたいと考えています。
サピックスに通わせている私以外の親御様でも多くの方がサピックスが求めている「季節感」を身につけさせようと意識されているのではないかと思いますが、私も同様に娘にはこの季節感というものをしっかりに見つけて欲しいと考え、日頃の生活の中で積極的に取り入れるようにしています。ただし、小学三年生の娘が二十四節気と七十二候に興味を持つはずもなく、覚えると言ってもただの漢字の塊ですので覚えにくいと思っています。そこで、私はカレンダーを買うことにしました。
今の所、このカレンダーを買って大正解だったと考えています。写真をアップした通り、カレンダーは七十二候ごとにページが分かれており、各侯ごとに写真と解説、同時に二十四節気がのっています。娘はダイニングテーブルで日々勉強しているのですが、テーブルの上にこれを置いているので、勉強と勉強の間などにこのカレンダーの写真をぼーっと眺めたりしてますし、書かれていることをボソボソ一人で勝手に音読していたりします。結果的に二十四節気と七十二候を覚えてしまうだけでなく、それがどのような季節のことを意味しているかをビジュアルとして認識できているような気がします。
私も食事をしながらカレンダーを見るようになり、恥ずかしながらこの歳になって初めて七十二候を知るようになりました。写真も綺麗なので、見ていて全然飽きないです。
カレンダー以外にも、日頃の食事で旬の食材を意識的に使ったり季節の草花をかざったりと家にいても季節を感じることができるようにしていますので、親子でこれからも楽しみながら季節を感じていきたいと思います。
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